アーティストインタビュー 「Suzuna」


初の自主企画となるリリースイベントを目前に控えた期待の新星SSW、Suzuna。
コロナ禍に揉まれながらも“それでも私は生きていく”と強い一歩を踏み出す彼女の心境は。
リリースされる1st mini album「ブーケトス」にかける思い、これまでの歩みについてインタビューのご協力をいただいた。

INTERVIEWER

FUZZ MEMBER : ゆう

2018年よりステージスタッフとして勤務、

現在はブッキングスタッフとしてイベント制作を手掛ける。
自身も“ミライノオト”としてアーティスト活動に励み

「ライブハウスの魅力」を伝えるために日々奮闘中。

はじめに

-今回はインタビューにご協力いただきありがとうございます。まずは自己紹介をお願いします!
「はい!奈良県出身、20歳シンガーソングライターのSuzunaです。よろしくお願いします!」

-よろしくお願いします!11月27日にリリースイベントを開催、という事ですが
実は初めてFUZZに出演したのが今年の2月、まだ半年くらいしか経ってないんだよね(笑)

「そう、まだ1年も経ってないのヤバくないですか…!?
もう3年くらい一緒にやってきてる気がするけど…今年の話ですからね…(笑)」

-ね、あっという間(笑)
それだけ濃い時間を一緒に作っていけてるのかなと思っています。
2月20日が初出演、以降4月、8月、9月、10月と少しずつ出演回数も増えてきましたが、FUZZに対する印象や今思っている気持ちなどはありますか?

「まず、FUZZは私が思っていた”ザ・ライブハウス”でした。めっちゃテンション上がったのを覚えています。
地下で、ミラーボールがあって、ポスターとかもいっぱい貼ってて…自分も貼りたいなと思いました。サインとかして!
あとステージのフェンスも好きです!入り口の感じも、ライブハウスって感じで。
照明も音響も全部自分の好みで、自分が出演したいライブハウスはここやなと思いました。
アコースティックの会場にも普段からすごくお世話になっているんですけど、FUZZは”自分がずっと演奏したいと思っていた場所はこういう所だな”という気持ちに出会えた場所です。」

-そう思っていただけてとても嬉しいです。こういったライブハウスに出演したのはFUZZが初めて?
「初めてでした。すごく著名な方々が出演されていたのは前々から知っていたので、FUZZでの初ライブ当日はめちゃくちゃ気合入れてギャンギャンに派手な格好で行きましたね…(笑)
私、服装の雰囲気を大事にしてて場所によって変えるんですけど、FUZZは派手って決めてますね。
あと、今の印象は…もう…大好き!!(笑)
ほんまに、さっきも言ったけど、2月ですよ…?初めましてが…もうだって、今や将棋とかして遊んでますもん…(笑)ほんっとに、大好きな所、ほんまに。
雰囲気だけじゃなくて、毎回、出演する度に成長できる場所だし、スタッフさんはもちろん共演するアーティストさんも素敵な方ばかりで。
奈良からはちょっと遠いんですけど、余裕で行きます!ってなる。渋る事がないですね…こないだも手売りチケットを受け取りに行くだけでめちゃくちゃウキウキしてたし…(笑)
良い所すぎて、1番好きです…ホームですよ。
リリースイベントのときも、たくさんの方に来てもらって…きっと、めっちゃいい所やって絶対思ってもらえるから…それが楽しみです。」

-嬉しい。大事に思っていただけて本当に光栄です。ありがとうございます。
さて、いよいよリリースイベントも目前に迫ってきました。自主企画は今回が初めてということで、これまでの活動について改めてお話を伺えたらなと思っております。
「はい。初めてライブハウスに出演したのが2019年11月、専門1年生のときでした。
学校の友達がTwitterでライブの宣伝をしているのを見て、すごいなぁと思って。
ライブしてみたかったけど自分的にはまだ力はないと思っていて、練習も兼ねてSNSに弾き語りのカバー動画をアップするようにしたんです。それで私のことを知ってくれたら嬉しいし、ライブできるくらいの力を付けてから自分からライブハウスに声をかけようと思っていたんです。
そしたら2本くらい動画をアップした時点でイベントのお誘いをいただいて、出演したんです…まだギターも始めたばかりだったしオリジナル曲もなかったから5曲くらい急遽作って…ボロッボロでしたね…(笑)」

-すごく急な展開だったんですね。
「そうなんです。今思えばボロッボロだったんですけど…でも、楽しすぎて!ギターを弾いて自分の曲を披露したのも初めてだったし友達も来てくれて、家族も喜んでくれて…楽しさしかなかったし、頭の中では自然と次のライブに向けて考えてました。
ライブってMCするんや、とか曲もこうしよう、とか。
活動のスタート、って言ったらいいのかはわからないですが、大きな転機でした。」

-ギターも始めたばかりだった、というのが意外でした。
「実は、ギターは専門学校に入学してから始めたんです。
高校で軽音楽部に入って音楽をされていた方が多いと思うので、私は珍しいタイプかも。」

-なるほど。では”音楽をやろう!”とスイッチが入ったのはいつ頃なんでしょうか?
「音楽に関しては小さい頃から、歌う事が大好きだったんです!小学校5年生のときからボーカルレッスンに習い始めたんですよ。私、お兄ちゃんがいるんですけど、お兄ちゃんがドラムを習い始めて、その流れで。
Mステに憧れていて”歌手になりたい”っていう漠然とした夢はその頃からずっとありました。
レッスンは高校に入学したあたりまで通ってたんですけど、部活が始まった頃に辞めました。
お金もかかりますし、時間も取れなくて。だから、音楽の専門学校に通ってもう一度最初から勉強しようと思ってました。」

-で、ギターも始めたと。
「はい。でも元々ギターを始めるつもりはなかったんです。私はJ-POPのシンガーとかちょっと昔のロックが好きで、aiko、布袋寅泰、斉藤和義…
あとは西野カナに強い憧れがあって。マイク1本で頑張ろう!と思っていたら学校の友達がみんなギターを弾けていて、何か、かっこいいなと思って。私も今からでも遅くないやろ!と思って入学してからギターを買いました。それから弾き語りのシンガーソングライターになろう、と初めて思いましたね。」

-そうなんだ。すごい。急成長。ここ1、2年くらいの話ですよね。
「急成長!頑張りました。でも頑張ったと言うよりかは楽しいからずっと弾いてました。
学校のスタジオにもたくさん入って、授業もあえて難しいコースを受けたりして。
歌もそうですけど、先生に質問、相談ばっかりしてました。わからないままに進む方が恥ずかしいと思ったし、
学校の中で1番にならないと卒業しても1番になれないと思ったから…2年しかないからできることは全部やろうと思って。友達とも切磋琢磨し合えるライバルでいれたし、専門学校ではすごくいい2年間を過ごす事ができたなと思います。」

「それでも私は生きていく」

-今回、初めての自主企画を開催するにあたって、今の心境はいかがでしょうか?
「楽しみ100%です!
企画するのも、バンドサウンドのCDをつくるのも、バンドを組むのも、フライヤーなどのデザイン、ハコを借りるとか、全部にお金をかけて人と一緒につくりあげるのが初めてなので…
先日、ジャケット写真の撮影をしたんですけど不思議な感覚でした。もちろん楽しみながらやってたんですけど、これが自分を売り出す1作品目の写真になるのかぁと…
自分ひとりじゃなくて色んな人の協力があって…関わる人がどんどん増えてきて、新鮮です。
だからすごく楽しみだし、終わってほしくないなぁというのが正直な気持ちですね。
去年の自分には想像できなかっただろうなぁ…」

-リリースされる1st mini albumのタイトルが”ブーケトス”とのことですが、これにはどのような意味が込められているのでしょうか?
「まず、1曲1曲をお花になぞらえてCDを”花束”として考えたんです。その色んな想いを込めた花束を私からみんなに届ける。そしてその花束を受け取った人に幸せになって欲しい。
さらに”このCDめっちゃよかったよ!”と他の人にシェアされることによって、幸せが連鎖していく。
私のCDがそうなって欲しいな、という気持ちから”ブーケトス”に決めました。」

-届けたい、という気持ちが前面に押し出されており”ストレート”感が強く感じられるSuzunaらしい名前だと思います。
「最初はちょっと捻った感じにしたかったんですけど、やっぱり伝わりやすい方がいいなと思って。
お花って、見て楽しい、香って楽しい、意味を考えて楽しい…貰っても嬉しい、あげても嬉しい。
いいことしかないじゃないですか。
そこに儚さがあって、個性があって。
今回の6曲も全部に個性があるお花だと思ってもらって、みんなが思う花束にしてもらえたらなと。」

-まさに聴く人の人生に花を添えるような。末長く愛される作品になって欲しいですね。
「みんなの家に飾ってもらうなり、ずっと置いておいてもらって。車とかにも置いておいて欲しいし…
また何年後かに聴いて…忘れかけていた気持ちを思い出してもらったり、やっぱりいいなって思って欲しいし。
そのときはもう、ドライフラワーくらいになってるかもしれないけど…(笑)」

-そして、初めてリリースするCDでありながらバンドセットでの演奏、収録。
バンドで演奏するにあたって、今の心境はいかがでしょうか?
「バンドに関しては、もう憧れでしかなかったので…!
学生の時に授業の一環でバンドでセッションすることはあったんですけど、”これ、自分の曲でできたらどれだけ幸せなんだろう…”とその時は思いながら歌ってたんですよ。だからずっと憧れていたし…
メンバーの方に対しても安心感がすごいし、何より楽しいし…バンドって最高やなって思ってます。
あとは自分の曲を他の人と一緒に演奏するのが不思議で…変な感じですよ!
で、メンバーの方にいい曲やなぁって褒めてもらえて。嬉しいし…いいことずくし!(笑)」

-イベントでもバンドセットでの演奏ということで、これまで応援してくださってた方にも、初めてSuzunaのステージを見られる方にも、より楽しんでいただける内容になりそうですね。
「そうですね、私はいつもバンドサウンドをイメージしながら曲を作っているので…今回バンドで演奏することで、私が表現したかったイメージがそのまま…いやそれ以上のものが表現されているかなと。そう思える演奏をしてくれるバンドメンバーに、絶対的な信頼を置いています。」

今回のイベントタイトル”それでも私は生きていく”に込められた意味もお伺いしたいです。
「これはブーケトスにも収録されている”花束のような人生を”という曲のサビの歌詞で、このフレーズの歌い出しからから曲が始まるんです。
コロナ禍で色んな事に衝突して、しんどかったときにできた曲で。
色んなことに衝突したけど、でもやっぱり私は音楽が好きで。しんどくても、それでも私は私なりに生きていく。という意味を込めています。
イベントに来られる方も、そうでない方も、人には色んな生き方があっていいと思うんですよ。
誰にも言えない悩みがあったりする方もいらっしゃると思うんですけど…”生きてるだけで丸儲け”って言葉があるくらい、悩んでても絶対意味があって生まれてきているから…
最近、友達や知人から「すずなの頑張ってる姿を見て、自分も勇気出してこんなことしてみた!」みたいな報告をよくしてもらえるようになったんです。びっくりして、でもそれがすごく嬉しくて。
そのときに、自己満足でやり始めた音楽が気づけば誰かに勇気を与えてたり、色んな届き方で色んな人に届いてるんやなぁと実感したんです。
だから今回のリリースイベントも、色んな人に見てもらって、それぞれ色んな思いで感じとって持って帰ってほしいなという願いを込めて”それでも私は生きていく”というタイトルにしました。」

-“それでも私は生きていく”これが”Suzuna”というアーティストのテーマそのものなのかなと感じました。
「そうですね。私のテーマです。
”花束のような人生を”の歌詞を…とにかく見て欲しいです。
Aメロの”行き当たりばったりばっかりだったり”とか、ぐちゃぐちゃの心境。でも、”それでも私は生きていく”。
サビの終わりには”夢が枯れるまで”というワードがあるのですが、めっちゃ好きで。
夢って枯れることはないと思うんですけど、それこそ夢をお花に喩えていて。
で、夢が枯れるまでは死ねないぞ!というテーマでつくった曲なんです。
私は今、夢が咲きつつある時期で、そんな私を見て、みんなが頑張れるきっかけになればいいなと思っています。」

最後に

-それではインタビューをご覧の皆様へ最後に挨拶をお願いします!
「まず、このインタビューをご覧いただき、私を見つけてくださりありがとうございます。
記念すべき第1回目の企画、1st mini album”ブーケトス”リリースイベント”それでも私は生きていく”を11月27日に開催させていただきます。そこからが私の始まりだと思っているので
これまでに見つけていただいていた皆様も、これから見つけてくださる皆様も、是非応援よろしくお願いします。
みんなで楽しんでいきましょう!」

-ありがとうございました!
リリースイベントもよろしくお願いします!良い1日にしましょう!

ライブ情報

2021.11.27(Sat.) @三国ヶ丘FUZZ
Suzuna 1st. mini album「ブーケトス」リリースイベント
“それでも私は生きていく”

OPEN 16:30 / START 17:00
TICKET ¥2000+1D¥500

Suzuna (band set)
関口幸介
ヨルガヲ
おおやちたかひろ
Lazy zuzu

Suzuna
奈良県出身、20歳シンガーソングライター。
2019年11月に初めてライブハウスに出演したのをきっかけに、本格的に活動開始。
直後コロナ禍に活動を阻まれられるが、逆境に負けず2021年11月27日 三国ヶ丘FUZZにて初の自主企画「1st.mini album ブーケトス リリースイベント“それでも私は生きていく」を開催。
力強く伸びる歌声で歌い上げられる楽曲はどこまでも真っ直ぐでありながら、どこかノスタルジーである。

Twitter: https://twitter.com/suzuna322
Instagram: https://www.instagram.com/suzuna_0fficial

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